2018年10月14日日曜日

永久不放棄


1999年に創業し、
19年間で時価総額45兆円の巨大企業
アリババ(阿里巴巴)をつくった男、
ジャック・マー(馬雲)はいう。

アリババを創業して19年間、
毎日、毎日、いつも
「俺は正しいことをしているのだろうか」
と、自分に問い続けました。
人から好かれようが、嫌われようが、
これぞと思ったことにコミットするべきです。

座右の銘は、
「永久不放棄」
絶対に諦めない。

そのジャック・マーは、
中国14億人をアップデートし、
中国をハイテク国家に変貌させている。

どんなに優れた人物なんだと
誰もが思いたいが、自身では、
落ちこぼれの悪童だったという。

得意なのは独学でマスターした英語だけ。

それがインターネットに出会わせ、
「巨人」アリババをつくった。


1.NOT「中国版アマゾン」

アリババによって、中国では、
オンライン販売とオフライン販売の
境界線は消えつつあるという。

世界で最もネット通販が進んだこの国で、
コンビニから生鮮スーパー、百貨店まで
続々と買収してデジタル化している。


2.現金の消滅

現金不要のモバイル決済「アリペイ」。

小さな個人店の決済のほとんどを占める。
そして、個人店であれば手数料ゼロだという。

現金消滅の次・・・。

アリペイが提供する「アントマイクロローン」

掲げるのは「3・1・0」の世界。

3分間で融資の申込み。
1秒以内にはモバイル送金によって着金。
すべては人工知能が判断し人間の介在は「ゼロ」。

中国全土では今、
合計で730万人を超える個人事業主たちが
アントマイクロローンによって融資を受けている。

その融資総額は、
約1兆1000億円(2018年3月時点)にのぼる。

銀行に行かなくても大丈夫。
スマフォゲームのように指一本で、
365日24時間、融資が受けられる。


3.オンデマンド物流

24時間、365日、好きな時に、
出前サービスを 30分以内で届けてくれる。

究極のお使いアプリ「ウーラマ」。


4.ニューリテール(新しい小売り)

まもなく、イーコマースという言葉は消える。

デジタル空間で生まれたイーコマースを、
アリババはネットとリアルな世界と完全融合させる。

中国のモバイル決済の市場規模は1792兆円(2017年)。

屋台でもでもスマフォによる決済。

QRコードの決済にとどまらず、
顔認証による決済まで進展している。

さらに店舗と物流が融合し、
モノと人の流れが変貌している。


5.C2B(Consumer to Business)

「5分間で2000枚の衣服を作ることより、
5分間で2000種類の衣服を作ることが重要な時代になる」

「製造業」で巨大なアップデートが起きると宣言する。

これまではメーカーがまず商品を作り、
それを消費者に届けてきた。

しかし、
これからは消費者が欲しいものから逆算して、
製造業や生産ラインはデザインされる。

ものづくりの構成要素の分解と統合。
そして、データの分析と活用。

ジャック・マーの参謀はいう。

「データに耳を傾ければ、データはおのずと知見を物語ってくれる。」

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