2018年10月9日火曜日

後継者に求められる六つの資質

資質のない人物が社長になることほど不幸なことはない。

社員がやる気を失い、会社の業績が暗転、財務状況は悪化。

社員も創業家も取引先も地域社会にとっても不幸な結末、
倒産というリスクが高まる。

経営者として求められる資質(人間性)がある。

①素直であること

他人の意見に耳を傾けられる人と
シャットアウトしてしまう人では、
成長の機会に大きな差が生まれる。

過去の成功体験に縛られることなく
現象を素直に捉えられる態度は、
自分自身を成長させてくれる。


②謙虚であること

社長と社員は相互依存の関係にある。

よき経営者が存在してはじめて、社員も幸せになれる。
良い働きをしてくれる社員がいてはじめて、社長も安泰でいられる。

社員がいるからこそ会社が運営できることを
理解し謙虚な姿勢がなければ、
能力だけでは人はついてきてはくれない。

会社は一族の私有物ではなく、
自分も一社員に過ぎないと自覚する必要がある。


③目標に対して執着心をもつ

企業経営を存続させるうえで
目標達成は義務である。

リーダーである経営者がやり抜こう、
達成しようとしなければ、
社員に対して目標達成を求めることはできない。


④プラス発想をもつ

会社を経営する中でいつも困難はつきものである。

トップがその度に物事を悪い方向ばかりに考えてしまっては、
会社は縮こまってしまう。

悲観的に備え、楽観的に行動することで、
新しい事業機会を発見しなければ成長は見込めない。


⑤研究熱心である

好奇心旺盛で活動的な人は、
出会いと発見により運気を引き寄せる。

物事を突き詰めて考えられる人だけが
何かを成し遂げることができる。


⑥慎重である

一回の成功体験で慢心してしまう人は長くは続かない。

危機感と現状に満足しない飢餓感を持ち続ける人は、成功を持続できる。

経営者は臆病なくらい慎重な側面があるものである。


「社長を信じてついてきた結果、今があります。」

これまで一生懸命についてきてくれた社員は、
一種の敬愛の念を抱いてきたはずです。

そんな社員を失望させないよう、感謝の念をベースに
経営者としての資質を磨いていきたい。


引用「社長の幸せな辞め方―事業承継3つの選択」アタックスグループ (著)

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